「歴史情報学」のプロジェクト公開にあたり、本領域の計画を説明するWebサイトを公開いたしました。デザインについては、今後さらにブラッシュアップを進め、よりわかりやすいサイトへと更新していく予定です(2025年7月中にリニューアル予定)。
歴史情報学は、歴史学の様々な場面に、コンピュータの応用を進めていく学問です。これまでにもDigital Humanities (DH)の文脈において、歴史学へのコンピュータ応用が進められてまいりました。いわゆるAIの時代を迎え、コンピュータが学問の場面で果たす役割はより大きくなってきています。それのみならず、歴史資料に多くの人がアクセスできるようになってきたことで、歴史学以外の人が歴史学研究を進める、いわゆるパブリックヒストリーと呼ばれる動きや、歴史実践と言われる活動も注目されてきています。本科学研究費の領域では、このコンピュータが果たす役割と、歴史学の専門家以外の人間が果たす役割の両方の可能性を追求するとともに、歴史学の専門性とはどのようなところにあるのかの問い直しも進めてまいります。
この問い直しの可能性に関しては、「本計画が目指すもの」の図などをご確認ください。計画班メンバー、約30名(今後、関連事業の特任教員等の募集でさらに増えていく予定です)を中心に、今後募集される公募班や、多くの関係者の協力をいただきながら、研究を進めてまいりたいと思います。皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
(領域代表 人間文化研究機構・国立歴史民俗博物館・後藤真)